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DLCの特徴
DLCの主な特性
DLCの基本的な物性を確認するために、ダイヤモンドとグラファイトと比べてみます。
ダイヤモンドとDLCとグラファイトの物性比較
(図1)ダイヤモンドとDLCと黒鉛(グラファイト)の物性の比較
化学の世界だけで考えれば、ダイヤモンドとグラファイトの中間的なものがDLCであるということになり、SP3/SP2の比率によって、ダイヤモンドに近い物性からグラファイトに近い物性まで、その性質を変化させることができるということになります。
DLCの要件
 しかしながら、産業(工業)の観点から考えると、話は別です。
 DLCが、DLCコーティングとして物質の表面を覆い、何らかの役割を果たすには、それなりの条件を満たすものでなければなりません。
 以下に、DLCコーティングの素材として必要とされるDLCの要件をまとめてみました。
  1. 高硬度(耐摩耗性に優れる)
  2. 低摩擦係数(摺動性に優れる)
  3. 低相手攻撃性(摩擦時に相手材を摩耗・損傷させない)
  4. 化学的不活性(摩擦時に相手材との化学反応が起こりにくい)
  5. 耐食性(腐食性雰囲気中でも侵されない)
これらの要件を満たす組成を持つDLCが、DLCコーティングに用いられるDLCであり、その組成によって、より高硬度なDLCコーティングや樹脂などにもコーティングできるDLCなどが、開発されているということです。