豊富なバリエーションと成膜技術がジニアスコートのDLCの特長
ジニアスコートHT
概 要
  1. DLC膜の硬度や厚み、積層構造等を目的に応じて柔軟に調整できる 画期的なDLCコーティングです。
  2. 水素含有アモルファスカーボン(a-C:H)構造のDLCコーティング。
  3. CVDプロセスでコーティング。
  4. 化学的安定性の高さを活かして工具の焼き付き防止や耐凝着性の 向上に用いることもできる。
  5. 少量から量産まで柔軟に対応します。
グレードラインナップ
  1. ジニアスコートHT
    DLC膜の特性を調整可能な水素含有アモルファスカーボン(a-C:H)構造の DLCコーティング。
HTの膜構造図
基本物性

DLC
a-C:H

灰~黒

100~
2000Hv

1~20μm

プラズマ
CVD(PIG)

150~
250℃

350℃

基本特性

Excellent

Good

Good

Excellent

Excellent

Good

Excellent

Excellent
※密着力については一般的なDLCの認識を水準として判定
代表的な用途と目的
機械部品
機械部品
●摺動性向上
●耐摩耗性向上
●耐焼付性向上
自動車部品
写真
●摺動性向上 
●耐摩耗性向上
●耐焼付性向上
特 徴
  1. DLCの膜組成を自由に調整できる画期的なDLCコーティング
    DLCに求められる低摩擦、耐摩耗、耐凝着といった長所を、最大限活かすため、DLC膜の厚みや硬度、積層構造を細かく調整することができます。
  2. 軟質基材に対応するためのDLC膜硬度の傾斜構造化
    基材がアルミや銅などの軟質金属の場合、いきなり剛性率やヤング率の高いDLC膜をコーティングしても追従することができず、脆い膜になってしまいます。(右図上)
    そこで、基材に近いところは、軟質のDLCをコーティングし、徐々に成膜するDLCの硬度を上げて目的の表面硬度に近づけていくような「傾斜構造」を実現することができます。(右図下)
  3. 膜全体の堅牢性と低相手攻撃性を両立するための2層構造化
    膜の大半は硬度の高いDLCをコーティングし、表層だけを低硬度のDLCでコーティングすることで、全体としては堅牢性を保ち、 表面はなめらかで相手材を傷つけにくいDLCコーティングを実現することができます。
  4. 20μmまでの厚膜化が可能
    自動車のバルブやカム、トランスミッションなど、過酷な摺動条件で使用される部品は、十分な厚みを持つDLCコーティングで部品の長寿命化を図ります。
    HTグレードでは、内部応力を自由に調整できるため、20μmの厚膜でも基材や膜自身にストレスを与えることなく生成することが可能です。
    成膜効率に優れたプロセスですので、厚みのある膜もスムーズに生成できます。
  5. 比較的粗い基材表面でも高密着な成膜が可能
    膜応力を抑制することにより、比較的面粗度の大きな表面においても、他のDLC膜より、高密着性な被膜形成が可能です。
  6. 潤滑状態での優れた性能
    ジニアスコートHTは、潤滑状態での摺動性に特に優れています。
  7. 耐腐食性、耐凝着性に優れたコーティング
    DLCは、そもそも化学的に大変安定した化合物ですので、腐食性ガスや溶剤、薬品等への耐久性を高めることが可能になります。
    また、鉄鋼、アルミ材、超硬合金等、多くの相手材に対して、凝着が発生しにくいことも魅力です。
関連技術情報
  1. 積層化技術
  2. 傾斜化技術
  3. 密着化技術