豊富なバリエーションと成膜技術がジニアスコートのDLCの特長
ジニアスコートH/ジニアスコートHR
概 要
  1. 水素含有アモルファスカーボン(a-C:H)構造のDLCコーティング。
  2. 高周波プラズマCVDプロセスでコーティング。
  3. 超平滑性と低摩擦特性に優れるため、摺動部品等に適する他、 化学的安定性の高さを活かして耐凝着性の向上に用いることも できる。
グレードラインナップ
  1. ジニアスコートH
    水素含有アモルファスカーボン(a-C:H)構造のDLCコーティングに おいては弊社のスタンダードとなるグレード。 超平滑性と無潤滑環境下での低摩擦係数が特徴。
  2. ジニアスコートHR
    ジニアスコートHの中間層と界面層を調整し、膜の硬度や基材との密着性を 改善したグレード。硬度はHv1700まで対応可能。
H/HRの膜構造図
基本物性
ジニアスコートH

DLC
a-C:H

灰~黒

800~
1200Hv

0.5~2μm
高周波
プラズマ
CVD

150~
250℃

350℃

ジニアスコートHR

DLC
a-C:H:(Si)

灰~黒

800~
1700Hv

1~3μm
高周波
プラズマ
CVD

150~
250℃

350℃

基本特性
ジニアスコートH

Good

Excellent

Excellent

Average

Average

Excellent

Average

Excellent
ジニアスコートHR

Excellent

Excellent

Excellent

Good

Good

Excellent

Average

Excellent
代表的な用途と目的
機械部品
機械部品
●摺動性向上
●耐摩耗性向上
●耐焼付性向上
自動車部品
写真
●摺動性向上 
●耐摩耗性向上
●耐焼付性向上
特 徴
  1. DLCの長所を素直に引き出したスタンダードグレード
    DLCに求められる低摩擦、耐摩耗、耐凝着といった長所を、素直に引き出したコーティングです。
  2. 低摩擦、低攻撃性、耐摩耗を持つコーティング
    高周波プラズマCVDプロセスで生成するジニアスコートH/HRは、コーティング表面が非常に緻密で平滑に仕上がります。
    ・摩擦係数:0.1~0.2
    ・面粗度:0.1Rz(μm)以下
    その為、表面摩擦抵抗が非常に小さく、これが優れた摺動性や相手材への攻撃性の低さにつながっています。
    当然、摩擦が小さいということは、摩耗も少なくなります。 例えばビッカース硬度の数値だけを比べると、TiNコーティングなどに比べて低いのですが、 摩擦力が小さいため、界面の滑り性が大変良く、結果的に摩耗量が少なくなります。
  3. 基材との結合力を強化
    一般的にDLCは、化学的に安定しているが故に、基材との結合力に劣ると考えられていますが、 弊社では、DLC層と基材との間に適切な中間層(調整層)を設けることで、十分な界面結合強度を 得ることに成功しました。
    特にHRグレードでは、Siを配合することで、基材との結合力をさらに高めており、過酷な条件下でも膜の剥離を心配することなく安心してご利用いただけるコーティングになっています。
  4. ドライ環境下での優れた摺動特性で製品寿命を延長
    ジニアスコートH/HRのコーティングを施した機械部品、切削工具、金型は、ドライ環境下(無潤滑環境下)での使用においても、焼き付きや摩耗が少なく、寿命を延ばす事が可能になります。
  5. 耐腐食性、耐凝着性に優れたコーティング
    DLCは、そもそも化学的に大変安定した化合物の膜ですので、腐食性ガスや溶剤、薬品等への耐久性を高めることが可能になります。
    また、鉄鋼、アルミ材、超硬合金等、多くの相手材に対して、凝着が発生しにくいことも魅力です。
関連技術情報
  1. 密着化技術