豊富なバリエーションと成膜技術がジニアスコートのDLCの特長
ジニアスコートF
概 要
シリコンゴム表面へのDLCコーティング
  1. 80度以下の成膜温度と独自の製造技術により、ゴムや樹脂(プラスチック)に コーティングできます。
  2. 柔軟な素材でもしっかり追従して剥離しない。
  3. 水素含有アモルファスカーボン(a-C:H)構造。
  4. 高周波プラズマCVDプロセスでコーティング。
  5. ゴムや樹脂の耐摩耗性向上、摺動性向上に役立ちます。
 
グレードラインナップ
  1. ジニアスコートF
    マイクロパーティクル構造を持つ柔軟性に優れたDLCコーティング。
Fの膜構造図
基本物性

DLC
a-C:H
薄茶~
茶褐色
(膜厚による)

60~
1200Hv

0.3~2μm
高周波
プラズマ
CVD

60~
80℃

350℃

不可
基本特性

Average

Good

Excellent

Average

Average

Excellent

Excellent
※密着力については一般的なDLCの認識を水準として判定
代表的な用途と目的
ゴム部品
DLCコーティングを行ったゴムOリング
●摺動性向上  ●耐摩耗性向上
●耐食性向上  ●膨潤防止
樹脂製品
後日掲載します
●摺動性向上  ●耐摩耗性向上
●耐薬品性向上  ●防傷性向上
スポーツ用品
後日掲載します
●反発性向上  ●耐摩耗性向上

特 徴
  1. はがれにくいから効果が長持ち
    ゴムや樹脂のコーティング処理はDLCの他にも様々ありますが、ゴムや樹脂の設計に携わる方の中には、「コーティングをしても、しばらく使っているうちにコーティングが剥がれてしまったら意味が無いから、あまりコーティングに頼りたくない」という考えを持つ人も少なくないようです。
    しかしながら、ジニアスコートFは、他のコーティング処理に比べて遥かに高い硬度と密着力を持っています。 その為、従来のコーティングのように、「そのうち剥がれる」という心配をしていただかなくても良いのです。まずは、サンプルコーティングをお試しいただき、ご評価の上、是非コーティングを活かした設計をしてみてください。 これまで、材料の改良等で苦労したことが、とても簡単に解決できるかもしれません。
  2. ゴムや樹脂(プラスチック)などの柔軟性に富む
    高分子材料をコーティング

    DLCを始め、セラミックコーティングというと、鋼材や合金、ガラスなど、硬い材料を、より硬くするために用いられる技術というイメージがありましたが、ジニアスコートFはそのイメージと正反対のアプローチで開発されたコーティングです。 ゴムや樹脂(プラスチック)など、柔軟な基材をコーティングすることを目的に開発されており、基材の持つ柔軟性や伸縮性を損なうことなく耐摩耗性や摺動性を飛躍的に向上させます。
  3. ゴムの課題を解決
    パッキンやシール材などにゴムを使う場合、相手材への固着、環境中の様々な物質による劣化、ゴム内の成分の溶出・析出などのトラブルに悩まされることが多いですが、ジニアスコートFをコーティングすることで、これらの問題を解決できる可能性があります。
  4. クッション性+高摺動性+耐摩耗性を併せ持つ
    新しいゴム材料の開発が可能に

    ゴムのクッション性や樹脂の軽さを活かし、よくすべり、しかも摩耗しにくいといった、新しい機能を持つ部品の開発が可能になります。
    ゴムの表面処理で良く利用されるフッ素コーティングは、一般的に硬度がHv300~500程度ですが、 ジニアスコートFでは、最大Hv1200まで上げることが可能です。(テフロンとの摩耗比較試験データ) しかも、DLCならではの相手材への攻撃性の低さも利点の1つになります。
  5. フッ素ドーピングで、離型性、非粘着性を向上したF-DLCも提供可能
    ジニアスコートFの膜中にフッ素成分を含有させることで、離型性や非粘着性を高めることが可能です。
  6. 極低温プロセス
    ジニアスコートFは、高周波プラズマCVDプロセスで成膜しますが、その処理温度は60~80℃程度。
  7. 硬度の調整が可能
    膜硬度は、Hv60~1200の間で調整することが可能です。
    低硬度ゴムなどの軟らかな基材から、PPSやPEEKなどの硬い基材まで、適切な硬度に調整したDLCをコーティングすることが可能です。
関連技術情報
  1. 密着化技術
  2. 低温成膜技術